VirtualBoxで仮想環境をつくるメモ
開発環境は必要だ
プログラミング初心者がなにかをつくろうと思う。また技術者が開発環境をサンドボックス的に用意したいと思う。そんなことはかならず通る道だ。Macを使ったらHomeBrewで少しは楽になるけど、それでも本番環境に合わせてローカルのマシンにVM(Virtual Machie、仮想環境)を立てたいということは多いだろう。つーかMacつかってても微妙にDebianやUbuntuやCentOSとかで差異があったりするから必要になったりする。
ということで自分用に前にメモったのだけど、プログラミングしたい!っていう初心者とかそもそも仮想環境を立てることがない人っていると思うし、もうちょっと丁寧に書いてみようと思った。
結局Linuxサーバーがあると楽だし、そもそもいろんな話がLinux前提で書かれていたりする。
まあそんなだから、環境というのをつくらないといけないのだ。
大まかな目次
- VirtualBoxにUbuntuをインストールする
- ホストOSからゲストOSに接続する
- 共有フォルダをつくる
前提として必要なもの
- いかに効率的に大量におっぱい画像を入手するために模索したであろう中学生マインド
- わからないことはとりあえずまずググって調べる程度のググらビリティ
あとこれから仮想環境をつくるのですが、それなりにPCのスペックが必要です。とりあえずメモリ2GB、HDDは60GBはないと不安だと思う。まあこの2,3年の間くらいに発売されたPCならたいがい大丈夫だろうけど、あまりに古い(レガシーな)パソコンだとさすがにキツいっす。節約する方法もありますが、それよりは新しいパソコンを買ったほうが早いでしょう。
VirtualBoxの設定
VMWareとVirutalBox
今から仮想環境をつくるわけだけど、今回はVirtualBoxを使う。似たようなソフトにはVMWareってのもあるしそっちもいいらしいんだけど微妙に無料だったり微妙に英語だったり、そもそもおれがよくわかってないので使ってないです。
今回はVirtualBoxを前提に環境を構築します。もちろんWindows版もMac版もあります。自分は両方共使ってます。
ホストOSとゲストOS
仮想環境を作るときに出てくる用語です。ホストOSってのは手元のいつも買ってきたそのWindowsやMacです。で、ゲストOSってのがこれからインストールして環境を構築するOSです。仮想環境にはホストOS→ゲストOSという形で接続します。
VirtualBoxのダウンロードとインストール
ここからダウンロードしましょう。このくらいの英語は読みましょう。というか読めなくてもなんとなくわかるはず。中学生なら勉強してください。Downloadってリンクを飛んで、自分のOSに合わせたものをダウンロードしましょう。WindowsならVirtualBox 4.1.8 for Windows hosts, Mac ならVirtualBox 4.1.8 for OS X hostsってやつですね。
インストールは自己責任で行なってください。当たり前ですが。まあ問題はないと思うけど。
現在自分が使っているのはMac版のVirtualBox 4.1です。
Ubuntuのダウンロード
Linuxでプログラミング!はいいけど、WindowsやMacと違っていろいろあります。大雑把に言うとLinuxの入ったもろもろをまとめて使いやすくパッケージングしたものをディストリビューションと呼びます。
今回はUbuntu Sererを使います。Ubuntuってのはわりと初心者にやさしい感じでゆとり仕様でラクだからです。というか自分も基本的にゆとりなのでUbuntuばっかりつかってます。*1
ダウンロードは以下からたどってください。
The world's most popular free OS | Ubuntu
「Get Ubuntu Now」あたりから飛んで、「Download and Install」あたりをクリックして、「Dowonload Ubuntu」あたりから落とします。デスクトップ版をそのままダウンロードするならそれでもいいですが、今回はサーバー版を前提にするので「Ubuntu Server」ってところからクリックしてServer版をダウンロードしましょう。
で、このファイル(.isoっていうイメージファイル)は600MBとかそのくらいする大きなものなので少し時間がかかります。そういうものなのです。
現在自分が使っているのはUbuntu 10.10 64bit Serverです
Ubuntuのインストール
VirtualBoxを起動したら新規作成します。だいたいデフォルトっぽい感じのものを設定しておけば大丈夫です。そのときに先ほどダウンロードしたUbuntu.isoをマウント(挿入)してインストールを始めます。なにか黒い画面がもう一個開くはずです。
Ubuntuのインストールはそんなに難しくないはずです。とりあえず日本語の設定にしておいて*2、デフォルトっぽい感じのを選べばいいです。わかんなかったらとりあえずどんどんEnter押してれば素直に入ってくれます。ubuntuの名前、username、パスワードくらいはちゃんと設定しましょう。パーティションってのを作るときだけ素直にEnter押しても進めません。ちゃんと読んでそれっぽい感じでインストールしましょう。
このあと使うのでOpenSSHだけはこのインストールの段階でいれておくといいでしょう。
VirtualBoxでのネットワーク設定
ファイル→環境設定→ネットワーク→ホストオンリーネットワークを追加
(選択したVMの)設定→ネットワーク→アダプタ2を有効にする→ホストオンリーアダプタ、vboxnet0を追加
ゲストOSでのネットワーク設定設定
このファイルを編集する。先ほど設定したパスワードを求められます。
sudo vi /etc/network/interfaces
下記を追加する
auto eth1 iface eth1 inet dhcp
以下を実行する*5
sudo /etc/init.d/networking stop sudo /etc/init.d/networking start
備考
ethというのはLANポートのようなものです。LANポートというのはそのインターネットするときに挿しているあのケーブルです!まあ最近は無線LANなことも多いけど。
ホストオンリーアダプタを設定すると VM<->ローカルマシン(ルーター)<->インターネット とつながることができる。
こうすることでVM自体は直接インターネットにつながることはなくなる。
普段はNATでDHCPできてるだろうからNAT設定と併用する、とのこと。
ブリッジネットワークにすると VM(ルーター)<->直接インターネット につながることができる(もちろんDHCPリソースを食う)
> 仮想マシンのethアダプタ
> bridge = ホストマシンにethアダプタが増えるのと一緒
> NAT = ホストマシンの仮想ethアダプタを経由してLANに接続(ルーティングあり、アドレス変換)
> host only = ホストマシンの仮想ethアダプタまで接続(ルーティングなし
エディタについて
最初はvi(vim)というエディタに困ると思います*6。でも覚えると将来サーバー管理者としてもプログラミングするにしてもすごく快適になります*7。他にも nano というエディタもUbuntuでは付属しているのでそちらをつかってもいいかもしれません。
sudo nano /etc/network/interfaces
僕はnanoの使い方はさっぱりなのでがんばって調べてください。
ちなみにCUIのエディタで有名なのはこのVimともう一つEmacsというのがあります。VimとEmacsで宗教戦争が起こる程のアレですが、結局は好みで使えばいいです。自分はVimしか使えないのでVimを前提に進めます。
vimは独特なエディタです。なにしろ矢印をうごかしても最初はなにも入力できないくらいです。操作方法は自分でググってください……というのもかつての自分にやさしくないので、下記に少し参考のURLを貼っておきます。
Vimの使い方備忘録(チラシの裏) - Seesaa Wiki(ウィキ)
また、最低限これだけ知っていればできるであろうヒントを列挙します
- vimはエディタである
- ノーマルモード(移動したり適宜編集したりする)とインサートモード(実際に入力する)がある
- vimはモードを切り替えて使うエディタである
- ノーマルモードでの動かし方
- h, j, k, l でそれぞれ左、下、上、右に動く。j, kの上下の動きが重要なのでこうなっているのです(たぶん)。h, lはそれぞれ左右です
- x で文字の消去
- a, i を押すことでインサートモードになる
- インサートモードでは矢印をつかって移動もできる
- 普通に入力できる
- これでさきほどの追記が可能になる
- ノーマルモードで :w と押すことで保存できる
- なにか失敗したっぽい!ってなったときは :q! と押せばとりあえず編集をキャンセルして戻ることができる
接続するためのIPアドレスの確認
自分のIPアドレスを確認しましょう。
ifconfig
使うデバイスはeth1です。自分の場合はeth1のアドレスがが192.168.56.101になったんで、そのアドレスを使用します。
OpenSSHのインストール
既にUbuntuのインストール段階でインストールした場合は不要です。
sudo apt-get install openssl #あるいはこっち #sudo apt-get install ssh
ホストOSからゲストOSに接続する
Windowsの場合はPuTTYあたりが有名でしょう*8 *9。Macの場合は割愛します(デフォルトでsshが使えるはずです $ ssh username@192.168.56.101)。
PuTTY ごった煮版
これもダウンロードしてインストールします。ホスト名に先ほど確認したIPアドレスをいれて実行してみましょう。login as に username、Enterを押したらパスワードが求められるはずです。これでホストOSからゲストOSに接続することができました!
PuTTYの設定
毎回いちいち手動で入力するのは面倒なのでたいがいは設定を保存しましょう。ホスト名、接続→データ→自動ログインのユーザ名を自分で設定したとおりに入力。あとウィンドウ→変換→文字コードで UTF-8 を選択。これで文字化けせずに表示できます。あといちいちビープ音がうるさかったら 端末→ベル でミュートできます。これらを入力したらセッション→セッション一覧でてきとーな名前をつけて保存。これで毎回いちいち手動で設定しなくてもダブルクリックするだけで接続できます。
あとフォントやウィンドウの大きさや色とかを設定したかったら自分で何とかしてくだしあ。
公開鍵認証する
毎回パスワードを求められるのが嫌な人やもっとセキュアに使いたい人だけ*10、この項は分かる人だけやればいいです。
ホストOSがMacやCygwinのとき交換鍵認証するためのコマンド
ssh-keygen
これで .ssh に id_rsa(秘密鍵)と id_rsa.pub が作られる。あとは~/.ssh/authorized_keysに公開鍵を登録。なかったらつくる。
PuTTYから接続する場合
PuTTYをインストールしたフォルダにある puttygen.exe を起動。生成する。秘密鍵をどこかローカルに保存。公開鍵をローカルに保存……なんだけど、公開鍵に関してはそのまま保存(生成した鍵の保存)して authorized_keys に登録しようとしてもエラーになる。
ファイルではなく「OpenSSHのauthorized_keysファイルにペーストするための公開鍵」という表示されている部分を登録する。ファイルに保存したければ別途自分で保存。
PuTTYに保存したセッションから秘密鍵を登録するには 接続→SSH→認証→認証のためのプライベートキーファイル に先ほど生成した秘密鍵.ppkを選択する必要がある。
sshdの設定
これも最初は無理には設定しなくていい。もちろんセキュアに運営するなら必須。
sudo vi /etc/ssh/sshd_config
で適宜編集
パスワード認証を不可にする PasswordAuthentication no ルートでログインするのを不可にする PermitRootLogin no
反映
sudo /etc/init.d/sshd restart
自分用設定スクリプト
オレオレ用メモ。
sudo apt-get install git git clone git@github.com:atasatamatara/dotfiles.git cd dotfiles bash bash_setup.sh cd cat .bashrc.dot >> .bashrc bash apt_setup.sh vi #NeoBundleInstall
githubで設定ファイルを同期するようにしたらいろいろと捗るぞ!参考にどうぞ
atasatamatara/dotfiles · GitHub
共有フォルダの設定
(VMの)設定→共有フォルダ からアイコンクリックで追加。共有したいフォルダを選択、フォルダ名を適宜編集。自動マウントオン、永続化するもオン、読み込み専用かは適宜。
Guest Additionのインストール
共有フォルダを使用するにはGuest Additionsをインストールしなければならない。なので実際に動かしているVMのウィンドウを選択して デバイス→Guest Additionsのインストール。これでisoイメージがマウントされた……のはいいのだけど、 /mnt や /media/cdrom にはみあたらなかった。なので探した。
sudo find / -name '*VBOX*'
どうやら /dev/disk/by-id のなかにシンボリックリンクがたくさんあるみたいで(cd /dev/disk/by-id, ls -l した)、実際のマウントスべきなのは /dev/sr0 がそれっぽい
sudo mount /dev/sr0 /mnt
これでマウントされる。あとはスクリプト走らせればいいのだけど make と gcc が必要らしかった*11
cd /mnt sudo apt-get install make sudo apt-get install gcc sudo sh VBoxLinuxAddtions.run
これでGuest Additionははいった。再起動すると反映される。
sudo reboot
所属グループを変える
このままでは共有フォルダのパーミッションがかかってて入れない。なので所属グループを変える
自分の所属グループを確認
#!/bin/bash groups # atasatamatara adm dialout cdrom plugdev lpadmin sambashare admin
自分をグループに加える。今回は atasatamatara ユーザー
#!/bin/bash sudo gpasswd -a atasatamatara vboxsf # atasatamatara adm dialout cdrom plugdev lpadmin sambashare admin vboxsf
反映させるには一度ログアウトが必要。ログアウト→ログインしてもう一度グループを確認すれば結果があるはず
NOTE::危ないやり方!
sudo usermod -G vboxsf して反映させたら vboxsf グループにしかなれなくてsudoさえできなくなった。スナップショットもとってなかったために再構築が必要で、結局これでこうしてこのエントリーを書くに至った。
便利な位置に置く
いろいろ調べていると sudo mount -t vboxsf /media/HogeFolder ~ とかあるけど、mountできないし、そもそもグループにいれたのでシンボリックリンクをはるだけでいい
ln -s /media/Hoge_Folder ~/HogeFolder
これでシンボリックリンクがはれた!べんりーーー。
以上
長かったですが、これでひと通り開発環境を構築して、共有フォルダを設定するところまでできました。
あとは好きなだけおっぱい画像をダウンロードしてしまえばいいんじゃないかな!!!!
おっぱい画像を共有フォルダに保存するようにできれば簡単にホストOSから画像を見れるようになるよ!!!!
*1:実は高校生の頃、ソースネクストが4000円で販売していたTurbo Linxを使っていたというのもあったな……。Windowsを買えればよかったんだが、そんな金もなかったのだよ
*2:実は日本語でいれると後で文字化けするように見えるのですが、後から端末の設定でどうにかします。
*3:もちろんJavaやObj-CやC#など他IDEがある環境はそれはそれです
*4:自分も高校生のころにコピペしてサーバー立てたなぁ。[http://centossrv.com/:title]。この頃はわけもわからなくてほんとコピペだったけど、がんばって意味を汲んでやってみたらどうにかできた
*5:再起動
*6:Emacsは終了できなくていつもプロセスからkillってるくらいなのです
*7:信者
*8:というか自分はそれしかつかってない
*9:TeraTermとかはつかったことない
*10:っていうか外部から接続するならそれが普通だけど、自分のローカルだけしかつかわなかったりとりあえず動かすという段階の人には不要かと思いました
*11:一度実行したらこけてlogをみた