見習いプログラマーが技術英語情報に普段から接して読んだりしている件について - 英語はそんなに難しくない
はじめに
まあ英語学習記事ってブクマつくよね。「はてなブックマーカーとかまた英語記事とライフハック記事ばっかりじゃねーか……」なんて声があったりする。最近は NAVER まとめとか。まあそういうのは今始まったことじゃなくて「ホテントリが GIGAZINE で埋まる問題」とかあったりはてブ衆愚論とかまああった。2004年ごろから熟成されてきたはてなダイアリーと2006年ごろのはてなブックマークが合わさってはてな村的な感覚が……というのはまあ別の話。まあ英語って関心高いよね。
で、経営者とかなんかは知らんが、まがりなりにも技術者やってれば英語情報に触れなきゃいけないことってたくさんある。でも英語ってだけで面倒なことあるよね。とっつきづらいし、ダルい。面倒。
でも実はポイントを抑えれば難しくないよ。少なくても苦手意識は減るよ。ちゃんと英語情報に臆することなく接していけるし、そういうキャッチアップできる。まあ英語ニュース記事とかは読んでないけど、たぶんそういうのにも応用がきく。
ちなみに技術英語について書くけど、英語版 wikipedia とかすげー充実してておもしろいよ。というか英語版 wikipedia マジすごい。クッソマイナーなミュージシャンのマイナーなアルバムについても記事があったりして、すごい財産。英語情報が読めるってほんといいね。
自分のスペック
英語の重要性
結局最新情報は英語にしかない
もしニコ動の最新ボカロ情報とか MAD 情報なら日本語だし、韓国内部事情とかなら韓国語だし、大学ではイスラームの歴史研究してたけどそういう教授はアラビア語とかトルコ語とかやってた。でもまあ技術者として最先端は基本的に英語ですよね。だから、英語。もし中国が最先端だったら中国語だったのかもしれないが、そういう未来には生きていなかった。
それに公式ドキュメントも英語ですよね。たとえば jQuery のドキュメント日本語訳してくれるのはほんと助かってるけど、でもやはり最新ではない。たとえば bind, live, delegate あたりが on, off に変わったとか、jQuery 2.0 からは IE8 サポートしないとか、いろいろそういう情報も最新版は英語にしかない。リリースノートやチェンジログはもちろん英語だ。
ニッチな情報も英語にしかない
なんだかんだで英語は国際共通語としてデファクトスタンダードにはなってしまってるし、必然的に英語でかかれた情報は莫大な資産だ。「はじめに」でかいたけど、そういう膨大な英語情報資産の中にしかニッチな情報は存在しなかったりする。具体的にはエラーメッセージでググるとたいてい StackOverFlow か Google Group にたとりついたりするよね?そうでなくても Opera ブラウザーの最新開発版の情報とかも当然英語だ(ちなみに Opera 社はノルウェー、北欧ですね)。
あと最近ハマったのだと「Geolocation を Android のエミュレータで動かそうとするためにはエミュレータに telnet 5554 で接続して geo fix 12.34 43.21 などと設定する必要がある」というのはわかったけど「Geolocation は Android 2.3 エミュレータだと動かないバグがあるから別のバージョンで動かしてね」という情報は、やっぱり英語(StackOverFlow)にしかなかった。
もし英語が読み書き話聞きできたらもっと最先端のエキサイティングな話ができる
今の自分は簡単な英語を読むことしかできない。でも翻訳なしで英語できたら以下の事ができるよね
- もし英語が読み書きできたら本家 ML も参加できるし、直接最先端の技術者と交流できる
- もし英語が話せてかけたら海外のカンファレンスや大物が来日しても交流できる
- そしてもちろんディープな話、開発裏話なんかもきけるかもしれない
まああとは単純に各国の状況を知ったりとかもできるかもね
おれは原文厨だった
「英語をそのまま読むのが勉強にもなるしはやい」という言葉を信じて基本的に英語の文章は英語のまま読むことにしていた。翻訳ドキュメントは嬉しいし使うけど、それはあったらうれしいな程度。やっぱり英語をそのまま読めたほうがいいのには変わりない。でもそれだと苦手意識をもったり結局面倒になったり、「なんとなくわかった気がするけどやっぱ腑に落ちない」とか「単語調べ調べやってるけどすげーダルくて読むの諦めた」とかなっちゃう。
そういうのを意欲があること自体はいいのだが、意欲だけで解決しようとするとどこかで破綻することがある。というかおれはそうだった。だから、ツールに頼っていい。プログラマーなら面倒な処理はスクリプトにしたりライブラリにしたりするのと同じで、有用なツールは使えばいい
英語の苦手意識/面倒さがどこからうまれるか - それは英語の問題ではない
たぶん論文とか受験英語の難しい文法を駆使した長文を読まされたりしているのがダルいんだよね。まあ実際大学受験や英語論文を読むときはそういう複雑な言い回しってことはままある。なんか英語だけで難しい!って思っちゃう。
でもさ、実際難しい話では日本語でも難しいよね。たとえばオブジェクト指向を理解するとかそれがクラスベースなのかプロトタイプベースなのか。あるいは手続き型言語と間姿言語というパラダイム。あとモナドとか?わっかんねーよ。で、学術論文が難しいのは日本語でもややこしい言い回ししていることが多いのに、ましてや英語だと慣れなくて読みにくいし、それにさらに前提知識としていろんな用語や概念が共有されていないと読めない。
つまりだ、それは英語の問題ではなく専門用語や概念の問題なんだ。難しいことは日本語でも難しい。かたい文章は日本語でもダルい。逆に読みやすい構造化された文書は日本語だろうが英語だろうが読みやすい。つまり、そういうことだ。
実際のところ技術系英語文書を読む
必要なポイントは少ない。コードと用語を照らし合わせながら読んでいけば意外になんとかなる。API ドキュメントとかだいたいカタカナ英語がそのまま通じたりするし、なんとなくわかる。それは前出した通り、用語や概念がわかっていれば、そしてかたい文章でなければ、案外読めるものだ。
github の公用語は「English」ではなく「poor English」ってばっちゃが言ってた
アメリカやヨーロッパ圏だけじゃなくてエリートじゃなくてもアジア圏もアフリカ圏もみんな英語使う。だから、「poor English」なんだそうだ。だから日本人の英語をもじって「Engrish」とか言われてもどうでもいい。大事なのは表現したり伝えたりするときになんとなく単語をつなげられればいいだけだ。で、そのための文法だが、これも中学レベルでだいたいカバーできる。そして「poor English」というが、日本というのはむしろ特殊だと思ったほうがいいと思っていて、むしろ母国語でここまで情報があるほうが珍しい。よく知らないが、フィリピンで生まれた人は母国語で技術情報を学べない。それはひとえに明治のころ英語や英語圏の概念を日本語に翻訳した人がほんとマジすごいってことなんだよ。
気を楽にするために - 必要なツールを使えばいい
エキサイト翻訳でおれ最強wwwwじゃないけど、翻訳サービス、つかえばいいんだよ。単語を調べてもいいけど、楽にしないと続かない。続かないものは、苦手意識ができる。そこらへんは設定をしてシステム化してしまったほうが便利でラクになる。
ということで、Google 翻訳をつかってみたら思っていた以上に使い勝手がよかった。Google 翻訳のいいところはマウスオーバーすると原文がポップアップされるところだ。つまり機械翻訳と照らしあわせて学べる。だいたいにおいて翻訳サービスなんてアテにならないとくくってたけど、別にそれでいいんだ。だいたい単語をなんとなく推測して出してくれればなんとなく概要が日本語で読める。「なんかこれ訳があまりにもアレじゃね?」ってところはわりとあるだろうから、そういうときはマウスオーバーすると原文が出てくる。機械翻訳の単語とかでなんとなく理解して、あらためて英語を読んで理解を深める。そういうことを繰り返していけばいい。
もちろんやっぱ Google のサービスだしメジャーなので拡張やブックマークレットがあるのでつかえばいい。たぶん Firefox でも Chrome でもそういうのあるっしょ。自分は Opera でキーボードブラウジングが主なのでキーバインドして e 一発で以下のブックマークレットを呼び出せるようにしている
// Google 翻訳に現在のページを渡しているだけ javascript:location.href="http://translate.google.com/translate?u="+location.href+"&hl=ja&ie=UTF8&sl=auto&tl=ja"
ちなみに日本のアニメ漫画情報を英語圏や台湾や中国から見るにはやはり翻訳サービスつかってるらしい。やっぱね、言語ってのはむっかしーよ。だからツールに頼りながら徐々に学べばいい。それは、紙の辞書をつかうとか、電子辞書を使うとかと同じ。ツールなんだ。
オチとかないけど
適切なツールで補助しながら英語を学んでいけばいい。難しい話は日本語でも英語でも難しい。で、読むべきポイントをしぼれば難しくはない。
ちなみに::翻訳プロジェクトについて
有志のコミュニティがあるけど、おれはダルいからやらないと思う。そういう翻訳ハッカソンとかコミュニティってあるけど、まあ単純に面倒なだけです。「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教える」のと同じで、翻訳ではなく英語を読めるようにするべきってのもあるが、まあ翻訳プロジェクト自体は好き好きでいいと思う。実際恩恵にあずかっているわけだし。でもまああと、オレオレ翻訳ならいいけど、それを(有志とことわったとしても)事実上の公式日本語ドキュメントとして提供する自信はないなーそこまでやるのはダルいなーってのはあるねー。